・指値注文を使ってみたいけど良くわからない
・どんな時につかうべき?
・執行条件てなに?
株式投資を始めて実際に注文を出すとき、最初はドキドキしますよね
また慣れてきても、何となく各注文の使分けはしているけど正直使うべきポイントが良く分かっていない方などもいると思います。
今回は、ぼくが今までに1,000回以上、株の売買を繰り返しきた経験から株取引で理解しておくべき注文方法と、その使分け方について初心者の方にもわかりやすくお伝えをしていきます
こんな場面で有効だよ!っというのを知っておくことで気軽に使い分けて、思い通りの注文ができるようになると思います。
最後には具体的に最近使ってみた事例も踏まえて紹介していきますので是非、最後までご覧ください。
・成行き、指値、逆指値のそれぞれが有効な場面
・指値注文での有利な価格の狙い方
・執行条件を使いこなした思い通りのエントリー
注文方法の使分け方
まずは代表的な注文方法について簡単に見ていきましょう
成行き
成行注文の特徴
成行き注文は約定速度重視の注文方法です。
現在の価格付近で一番近く約定できる価格で注文します
成行注文を使う場面
成行き注文を使う場面として有効なのは、寄り付きや引けのタイミングです。
※後ほど紹介する執行条件とセットで使うのが個人的にはオススメです。
寄り付きとは朝9時の株式市場が開幕する時
引けとは15時の株式市場が閉じる時です
成行き注文で注意したいのが、飛びつきエントリーです
チャートを見ていると想定外の急騰時などに成り行きで買いたくなるものですが これは飛びつき買いになり、エントリー直後に不利な状態となりやすいです。
計画的な注文を行う際には普段はあまり使わない方が良いです。
計画した価格帯に近く、どうしてもチャートを見ている間に約定したい時などには『有り』ですが計画外のトレードというのは失敗する事が多いので要注意です。
指値
指値注文の特徴
次に指値注文です。
指値は自分が指定した値での約定を優先する注文方法です。
状況によっては注文が通りづらいですが普段は思った通りの価格で約定する事が出来るのでよく使います
指値注文を使う場面
使う場面としては、ほぼ毎回です。
●現在価格付近で使う
現在の価格で買うとしても、少しでも安く買いたいので指値を使います
相場は必ず波を作りながら動きますので、現在値付近でも小さな波を作っています。
そのため、少しだけ安い価格に設定する事で短期的にも有利な位置で買うことができます。
この少しの差があとから含み益と含み損を分ける、大きな差になることがよくあるので
できるだけ安く買っていきましょう
ひとつチャートを使って例をみてみましょう。
この例だと現在価格が『3980円』なので普通に買うとこの値段で買いたくなりますが、これをあえて5円安い、『3975円』で指値を設定します。
数分の中でも上下に動いているので少しだけ安く買うことが出来ます。
また買った後に、保有株の見方で一つ注意が必要なのは取得価格の表示は指値設定した価格よりも少し高い価格の表示がされるという事です。
(証券会社やプランにもよって違いはあるかもしれません)
思ったより少し高くなっている!
ってなりがちなんですが、このちょい安指値を使う事でココも回避できます笑
●押し目を狙う
指値を使う時には、基本的にはこの使い方をするのがおススメです
しっかり落ちてきた押し目を狙って指値を設定しておきます。
イメージ通りに落ちてくれば約定できますし、落ちなければ約定できません。
不利な場面で取得してしまうリスクを減らす事が出来るので、普段からしっかり引き付ける事を意識しましょう
こちらもチャートで見てみましょう
上昇トレンドの勢いが少し弱まって押し目を形成した所で買っていきます。
また狙った価格付近まで落ちてきても板の状況によっては、なかなか約定しない事もあります。
コツとしては、
ここで買いたい!
と思った価格の少しだけ上の値段で注文を入れておく事です。
ギリギリで約定されずに反発すると結構悔しいですので欲張らずに設定しましょう笑
約定できずに反発してしまった時に最初は悔しさを感じるかもしれませんが、これは欲が出ている状態です。
欲が出ている時は負けやすいのがトレードなので、刺さらなかったら
まーいっか、つぎつぎ!
という気もちでいきましょう
どうしても逃すのが嫌だという方は分割エントリーと一緒に使う事で、リスクを分散しながら注文できます。
※分割エントリーは別の記事で解説しています。
【会社員】株初心者が注意すべきスイングトレード|実例から学ぶ2つの技
引用元:https://omokaji-alo.com/2020/10/15/884/
逆指値
逆指値注文の特徴
次に逆指値です。
この注文は指定した価格まで株価が到達した時に逆の注文が行われる方法です。
チャートを見れない時に重宝する注文方法です
逆指値注文を使う場面
●損切り注文
一番良くある使い方としては「損切りライン」です
保有した株が一定の価格まで落ちてきたら自動的に決済売り注文を入れるという使い方です。
リスクを限定しながらトレードを行えるので、初心者は株を保有したら必ずこの逆指値注文を設定した方が良いです。
●ブレイクアウト注文
意外と使われないのですが、株価が急騰するタイミングを狙ったエントリーの買い注文としても使えます。
レンジで揉み合った後は伸びやすいので有効ですが、勢いがないと不利な位置での取得となる事もあるので注意が必要です。
またブレイクアウトのエントリーを狙った時にはよく、ダマシという現象にあう事もあります。
※ダマシについては水平線の動画で解説していますので興味がある方は、こちらを見てください
誰でも出来るライントレードの始め方②【水平線】
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=hdeEwZgZ0Ps
ブレイクアウト手法自体がそういった特性ですが、勢いが出なかった時はすぐに撤退する覚悟でのエントリーをする必要があります。
価格の狙い方
次に指値注文をする際の価格の狙い方についてお話しをしていきます
有利な位置でエントリーする事で、保有中のストレスも軽減できます。
意識されるゾーン
長期的に意識された価格
まず一つ目のねらい目は長期的に意識されている価格です
たとえばこちらのチャート
ラインを引いたところで意識されているのがわかります
この付近で株価がサポートされる事が多いので、こういったところを狙っていきます
窓を開けてレンジができているゾーンなんかも意識されている所になるので、こういった所を探しましょう
※水平線の引き方については上の動画で解説しています
節目の価格
次に節目の価格です。
節目とは例えば日経平均で言えば、20,000円のような分かりやすい数字の事です。
こちらもチャート画面で見てきましょう
しっかりと節目で意識されているのがわかります
終値
またその日の終値も狙い目です。
株は日足がよく使われるので、ローソク足が確定する直前の14時半以降がチャンスです。
引け間際で安くかえる所を狙うか、上手く掴めなければ終値で買います。
では思ったタイミングで売買をするためにはどうするのか
執行条件を使いこなせ
執行条件を使いこなす事で、思った通りのタイミングで注文が可能です
また、使いこなす事で、その時間にチャートを見ていなくても注文する事ができるので忙しい兼業の方には特におすすめです
種類はたくさんあるのですが、ココではぼくが良く使う組み合わせを紹介していきます
寄成と寄指
寄成と寄指は寄り付きのみで執行される注文方法です。
寄成であれば、その日の始値で取得
寄指であれば指定した価格での注文があれば取得できます。
この注文方法はFXや指数取引にはない、株式独自のもので取引時間が限定されるからこそ使われる方法です。
寄り付く前に板を見ると価格がピコピコ光っているのが見えると思うんですが、その時に価格が上下に調整されています。
その中で良い所を拾えると一日有利に保有を始める事が出来たりします。
使う場面としては前日の引け後に発表されたニュースや、夜間取引、米国取引の影響などを受けて使う事が多いです。
引成と引指
引成と引指は引けのタイミングで執行される注文方法です。
基本的に寄り付きの注文とイメージは同じです。
使う目的としては、その日のローソク足が確定したタイミングで保有するために使います
ただ次に紹介する方法の方がおススメです
指値&不成
不成注文は指値と一緒に使う事で有利に注文を行う事ができます。
指値で設定したところまで落ちれば、指値で安く取得
そこまで落ちてこなければ、その日の終値で取得
これができる注文方法です。
引け間際の取引を行う場面は多いので、不成を使いこなす事でイメージ通りのタイミングで注文できます。
執行条件付注文について
引用元:SBI証券https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_domestic&cat1=domestic&cat2=none&dir=info&file=domestic_jyouken.html
最近の指値有効事例
スクエニHDで短期反発ゲット
では最後に最近の取引した事例を使って、上手く行った指値注文の使い方を見ていきたいと思います。
ちょっと初心者向けではない入り方ではありますが、少しでも参考になればと思います。
9684 スクウェア・エニックス・HD
この銘柄は財務指標も結構良いのと、ゲーム株という事で材料が多いのが特徴です。
※財務指標からの銘柄選びは別の記事で書いています
【銘柄選び】会社員でも株式中期投資で年利50%達成した手法を解説
引用元:https://omokaji-alo.com/2020/10/20/959/
現在のチャートでは直近の強い上昇を打ち消しながら急落中のところです。
本来ですと落ちてるナイフを掴む事になるのでリスクが高い状況にも見えますが、ねらい目ゾーンと見て『6000円』での反発狙いで、少し調整気味に『6050円』に指値設定をしました。
狙いの根拠としてはこんなところです
①大きな窓開けを埋めたところ
②節目の価格という事
③ぼくが普段FXで使っている逆張りテクニカルのルールとも適合
こんな感じで自分の中では複数根拠を持てたという事で、反発期待の指値を入れる事にしました。
ただ注意としてはあくまで大きな流れは強い下落なので、短期的な反発のみを取りに行くようなイメージでした。
結果としてはこちら
保有した直後からある程度反発しました。
この時点で有利にトレードを開始出来ています。
(入口から含み益だと気持ち的にも楽です)
再度下落が続くようなら建値撤退も考えながら、もう少しだけ反発しないか確認をしました。
※この時に使った注文方法は指値&IFOCOです。
こちらも有利な注文方法なので 次回の記事で紹介します。
数日後、+5%ほど上昇
大きく上昇したので、そこで決済です。
結果としては短期間で+8%程度という事でまずまずの結果です。
また次の日には上昇を打ち消す急落が発生したので、さっさと逃げておいて正解だったな。
と今となっては思います。
何にしても大統領選や決算発表も近くて荒れやすい状況だったので、長く持つのはリスクの方が大きいですね。
こんな感じで自分が狙うゾーンを明確にしておくと指値でのトレードは非常に有効です。
チャートを見ながらだと、なかなかこんな急落中に入る事は難しいですし、見ていないからこそできるトレードだな、と思います。
是非、みなさんもどんどん指値を使って有利な価格で取得をしてみてください
という事今回のお話は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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